SEが営業マン(ビジネスマン)になった日 2005.8.2
前職で、私は37歳までシステムエンジニアとして技術畑を歩いてきましたが
営業所長の役職についてから、営業としての仕事を始めることになりました。
営業の仕事はどのようにすればよいか皆目見当も付かず、営業部員に聴いて回る始末でした。
取りあえずお客様のところへ行き、かしこまって会社案内などをしていましたがさっぱりでした。
時代は円高不況で、客先から帰任する技術者も多く、仕事もない状況でした。
営業所長として数字目標を達成するために、あらゆることを考え行動しました。
3ヶ月くらい必死に顧客周りを行いましたが、そこで気が付いたことは、いくら良い会社だと宣伝しても仕事はもらえないということでした。
それでは何を売り物にすればよいのか?・・・・
売り物は自分自身ではないかとふと気が付いたのです。
自分はお客にとって魅力ある人間か? 価値ある情報を提供できているか?
自分を売ろうとすればするほど自らの未熟さを思い知りました。
これまでの会社の紹介や業務の紹介などを一切やめ、まず私自身の生き方、考え方やこれまでの経験などをざっくばらんに話しました。本や雑誌から情報をたくさん仕入れ、顧客の興味のありそうな話をしたりもしました。
また、歴史小説やスポーツなど自分の得意分野の話など、仕事とは余り関係のないことを、まさに胸襟を開いて笑顔でリラックスして話すように心がけました。
困っていることや、疑問点があればすぐにメモし大至急で返答するように心がけました。
不思議なことにそのような対応に変えてからお客様からの電話も急に増え始めました。
私が営業として最初に受注したのがXX銀行でした。そのときのシステム部長さんとはその後も親しくお付き合いいただき、会社設立のときにもご相談に乗っていただきました。また、現在のお客様のXXXとの橋渡しはその方のお陰です。
営業で大切なことは、人間として信用していただくことだと思います。
親身になってご相談に応じお客様に利益をもたらすように、積極的に行動し続ければ
誠意は必ず理解されると思います。
私が37歳のとき営業はどうすべきはではなく、ビジネスマンとしてどうあるべきかを、お客様を通じて学ぶことが出来ました。
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