2010年7月20日火曜日

改革

改革                            2008.9.5


近年、日本経済全体が縮小傾向にあり、不動産関連は、上場企業さえも倒産しており、建設や流通などほとんど全ての業種が厳しい環境にあります。

当業界も、生き残りの為の試練の時期が到来したといえます。日本のソフトウエア業界に関する統計では、数年前から事業社数はやや減少し、就労者数も若干減少しています。

ただ、日本市場だけ考えれば縮小傾向にあるが、特にアジアやアフリカなどの市場は拡大しています。今後の企業の発展を考えるとき、国内だけに留まらずグローバルな事業展開を模索する必要があるかと思います。

また、日本のソフトウエア産業はM&Aなどで寡占化が進んでいます。

派遣法やコンプライアンスの順法意識が高くなり、多重構造が崩れつつあります。

品質・生産性・セキュリティに関する要求が厳しくなり、会社の実力がより厳しく査定され、特異性や品質・生産性(価格)で差別化し、顧客の信頼を得なければ、勝ち残ることが難しい状況にあります。

国内での市場の6割以上は東京を中心とする関東圏にあることも、地方企業には厳しい状況です。地方企業が勝ち残る戦略を明確に打ち出さなければなりません。

IT業界に対して、3Kとか5K産業といわれ学生の志望者が急落しています。

 ソフトウエア業界が、「魅力ある事業であり、社会に貢献し、社員が幸福になれることを目的とした」企業経営を行わなければ、人材が枯渇し結果的に産業の衰退に繋がると思います。顧客からの信頼を得る為に、「専門家としての提案、問題解決、各種サービス」を責任を持って遂行できる真の実力を持つことが大切だと思います。

品質や生産性を向上させる仕組み作りと経営の透明性を確保すること。

仕事に対する意欲の発揚が出来るように、環境や教育を整え、将来への希望が持てるビジョンを提示していくことが重要だと考えます。

 独立系ソフトウエア企業が勝ち残るには、従来のような下請け構造の中だけでは、ジリ貧状態になると思います、エンドユーザに対し、メーカと対等に競争できる力を付ける必要があります。特にコンサルティングなどの上流工程や教育・保守・運用などワンストップのサービスは、個々の企業では力不足です。企業連携やM&Aなど様々な可能性を模索し、勝ち残りの為の戦略・改革が急務となっています。

また、大手特にメーカ系ベンダーとの協業も生き残りの為の戦略と思います。単なる下請けではなく、パートナーとして互恵関係を作り出したいと思います。

 市場環境が大きく変化している現在、企業は環境に合わせて変化し改革しなければ生き残れません。

年初より、風見鶏で縷々述べてきましたが、改革の思いだけに留まらず、行動を起こさなければなりません。改革には痛みが伴いますが、是非皆さんのご協力をお願いします。

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