ハウツー本 2008.12.1
世の中ハウツー本が大流行だ。
料理のレシピや菜園の仕方からゴルフ、水泳、空手、筋肉トレーニング、テーピング法など様々な本がある。それぞれに興味を持って読むと、専門家並みに詳しくなる。
趣味や特技として、ハウツー本は役立つことが多い。
ただ、気をつけないといけない本もかなりある。例えば「楽して大金持ちになる本」、「株で儲かる指南書」とか「不動産で儲ける本」など危険が一杯である。
このような誰にもうれしい話は、私なら絶対人には話さない。一人で儲けます。
誰もが興味を抱くような儲け話は、間違いなく本の著者が儲けるだけで、真に受けて実践すれば必ず損するか、時間の無駄になるのが関の山だと思っている。
難しいのは意識改革などの本です。このような本は基本的には正しいことが書かれています。「メタボや糖尿病をなおす」食事療法や運動の仕方などから、精神修行的なものまで様々ある。
仕事に対する考え方や人生を如何に生きるかといった、処世訓のような本がある。
このような本は、日々の生活を見直すある種の「活」を与えてくれる。
このような本を本屋で手に取ること事態、既にある種の渇望感があり、例えばこのような生活でよいのか?とか、会社での仕事がうまくいかないとか、何らかの問題意識を持っているから手に取るのであって、問題意識すら持たない人にとっては無用の本である。
従って、このような本は読むタイミングが非常に重要である。
私の場合、会社を創業するかどうかを決めかねているときは、やたらとこの手の本を乱読した。経営に関する様々な本を読むことで、経営の基本理念を確信し、自信を持ちたかった。
また、創業数年後に、会社が破綻しかねない事態になったときは、本当に死を考えながら暮らしていたが、偶然枕元に「早起きの効能」(題名は定かではない)という本があった。不思議なことに自分で買った覚えがなかったものの、どうせ眠れないからと、一晩で読んだ。
「朝日が昇る時間に起き、太陽が沈んだ後は運動や食事は控えめに」といった事が、書かれてあった。翌朝、2月の寒い日だったが藁をも掴む思いで、5時前に起き出し兎に角歩こうと行動した。
体操しながら、挙句は歌まで歌いながら、近くの川辺を毎日のように歩き、日の出と共に「今日もまだ生きてる」と感謝しながら朝日に向かってお拝んだ。
およそ2年続けた。いつの間にか本が教えてくれたように元気になっていた。
私は、これまでに多くのピンチに恵まれ、お陰で少しは抵抗力も着いて来た様に思うが、
ピンチのときに私を平常心のさせ、かすかな明かりを燈してくれたのは、社員、友人、家族と共に偶然手にした本であったように思います。
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