初心に帰って-1 2008.6.5
1990年4月に当社を創業し、既に18年が経過しました。
創業にいたる経緯や創業の思いをもう一度振り返って、原点に返ってみたいと思います。
1971年大学卒業と同時に横浜の日響電機(現JBCC)に入社しました。一年後に同社の先輩がソフトウエア会社を創業することになり、誘いを受けて3名で会社を設立しました。
ソフトウエアという事業そのものがまだベンチャーの走りでした。UNIVACや日立、三菱など種々の仕事を行ってきましたが、大半は派遣型でした。ただ、仕事そのものは非常に充実していたように思います。25歳で取締役という役に付きましたが、恥ずかしくてとても名詞には書けませんでした。肩書きに見合う仕事はしていないと思ったからです。
ただ、その役職を受けるに当たって、一つだけ社長にお願いしたことがあります。
それは、30歳になったら経営に関して意見を言わせてもらう。それまでは技術者として仕事をしたいので、経営に関しては関与できないということです。
その後会社も30名強の社員数になり、私も30歳を迎えいよいよ経営に関して関与していかなければならないと思いました。
数年前から、経営とは何かというテーマで、種々の本を読み漁っていました。特に著名な経営者の本はとても参考になりました。
私は、株主でもあり役員でもありましたがバランスシートも見せて貰っていなかった。株主総会も取締役会もない完全なワンマン経営でした。
そこで、「会社経営を透明にしましょう。経営理念や事業計画を作り社員に対し、企業の将来をより明確な形で表していきましょう」と訴えました。
経営本の受け売りでしたが、約3年間社長と喧々諤々議論しましたが、受け入れてもらえませんでした。自らの力の及ばなさを痛感すると共に、それなら自分で起業するしかないと思った瞬間でした。
その後大手のソフト会社に入社し、福岡営業所に勤務することになりました。入社時に3~4年で辞めて会社を作るつもりでしたが、丁度4年目に営業所長を任命され、経験したことの無い営業という仕事をやってからでも遅くないと思い、結局8年勤めた後に当社を設立しました。
創業時に最も大事にしなければならないと、下記の3点を改めて心に誓いました。
① 「存在価値ある企業を目指す」。人々や社会に有益であることが、存続することの価値だと思います。社会に貢献できるとは、世の中のためになる事業を行うことと、雇用を創出し社員の幸福を実現する。
② 「永遠に存続し続ける使命」。顧客や社員が企業倒産による不利益を被らないように、時代にあった事業戦略・組織改革を行い、利益を確保し投資とリスクヘッジを行わなければなりません。倒産させない経営が基本です。
③「公明正大な組織を作る」。企業は公器です。私物化したり派閥化しては、組織本来の機能性や公平性が保たれません。
つづく
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