2010年7月20日火曜日

豊かさ                           

豊かさ                           2008.1.9


2006年の世界の名目国内生産(GDP)に占める日本の割合が9.1%となり、国民一人当たりの名目GDPは90年代では世界の2位から6位あたりだったのが、18位まで順位を下げたと発表された。

一人当たり名目国内生産(GDP)は1位から順に、ルクセンブルグ、ノルウエー、アイスランド、アイルランド、スイス、米国、イギリス、カナダとなっている。

 ルクセンブルグは、フランスとドイツに挟まれた佐賀県くらいの小国で、鉄鋼業、金融サービス業、その他サービス業が主に経済を牽引している。ノルウエーは石油や漁業・林業及び船舶関連事業が主要な産業である。

上位5国はいずれも国土は小さく、政治形態に特徴があり、地理的優位性をうまく活用しているように思える。

今後日本が永続的な発展・国民の豊かさを享受するためには、米国型経済理論から脱却し、極東日本の地理的優位性や国民性を認識し、北欧型の経済政策を参考にしてはどうかと思う。

 ところで、近年金利が非常に低く定期貯金してもほとんど利殖できないため、株などの投資に興味を持つ傾向があり、書店やマスコミもこぞって投資指南に関する宣伝を行っている。本当に儲かるのだろうかと多くの人が興味を持っているに違いない。

野口悠紀雄早稲田大学教授は、たとえ話として「いつもの散歩道に金貨が落ちていたとしよう。それは、本物の金貨だろうか?そうである可能性は否定できないが、こんな人目につくところにある金貨が本物なら、すでに誰かが持ち去ってしまった可能性が高い。だから落ちているのは偽の金貨だろう。少なくともそう考えるほうが身のためだ。」

人生において、時間は貴重だ。「偽の金貨を見出す方法」に勉強時間を浪費するのは、まことに愚かな事だといっています。

 もしどうしても、定期預金よりも良い方法はないかといえば、リスクはあるが投資信託にすべきだ。それも「インデックス投信」か「パッシブ運用」といわれる投資信託が良いとのこと。

 経済を俯瞰し、企業経営における戦略を考える上では、株価動向の勉強は重要だとは思うが、私自身、自社株以外投資目的で株を買ったことがない。

上記の野口教授の提言は、素人が少しばかり勉強して株で大儲けしようなどと考えるのはバカなことだと戒めている。プロとして暗躍している投資家の餌食になるだけだと。それよりも限られた時間を大切にし豊かな生き方をすることを考えるべきだと言っています。

同感です。そもそも平均株価の上昇がない限り、手数料を引かれた総額を投資家同士が奪い合う「ZERO SUM」の世界ですから、麻雀壮でマージャンするようなもので必ず負ける人が出ます。それも素人や常連カモ。投資家のプロを目指すには、私は余りに年を取り過ぎました。

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