2010年7月20日火曜日

ホタル

ホタル                  2005.8.6


私が未だ幼少の頃には、田舎でもありましたのでほとんどの川辺で沢山のホタルをみることができました。

農薬の使用や、環境汚染などで徐々にホタルが減り、最近ではホタルが生息する場所も限定され、逆に観光地化されています。

 川がきれいになり生息するのに適してくれば、ホタルはすぐに舞い戻ってきます。

ホタルは不思議なことにお尻から光を発しますが、生まれ出た卵の時から光を発しているのですね。

 私は、この業界のシステムエンジニアという職種は、社会の発展に寄与が出来る素晴らしい職業だと思っています。当然高度な技術やノウハウを必要としますので、学生時代に優秀な成績を収め、人としても立派な人でなければなりません。

 創業以来、この業界で成功するには、優秀な人材を集め活用するしかないと思い、採用には全力で当たってきました。

現在、私が考えた以上の学生が入社してくれていると思います。

しかしながら、この業界の環境はどうでしょうか?少し景気が良くなれば大量採用し、悪くなるとすぐにリストラ。名前はSEですが、得意とする技術やノウハウを体系だって取得できているでしょうか?40歳、50歳を迎えたときに不安は無いでしょうか?

この業界に来て幸せだったといえる人生があるでしょうか?

 大學の先生方やご両親などこの業界を本当に素晴らしいと感じてくれているでしょうか?

 中国やインドなどではIT業界で働く技術者は、平均的な収入の2~3倍あり、いわばエリートの業界です。当然優秀な人材が多く集まります。

 私たちは世界でもトップクラスの優秀な人達と競っていかなければなりません。

その競争に打ち勝つには、魅力ある業界、魅力ある待遇、魅力ある将来がみえてこなければ、日本のIT業界は生き残ることが出来ません。

 2002年12月にJKK(情報産業経営者研究会)を私が発起人となって、発足しました。九州の50名以上のソフト会社で、将来リーディングカンパニーを目指し、企業とともに業界の発展を願う企業の代表者(現在11社)と、毎月一回2時間勉強会を行います。出席率は非常に高く、種々のテーマで議論し本当にありがたいと感謝されています。ただ、業界全体の改善には程遠く、当面は企業として魅力ある企業はどうあるべきか、といったレベルに留まっています。

 魅力ある企業が沢山出来れば、結果的に業界も魅力的なものに変わります。

ホタルのように輝く金の卵を、これからも多く採用できる業界にしたいものです。

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