付加価値 2006.5.20
先日、養鶏場を経営している社長と話す機会がありました。
最近は鳥インフルエンザなどで、環境衛生にはかなり気を配っているようです。
特に暑い夏はニワトリにも厳しい季節のようで、大型扇風機は欠かせないといいます。
ニワトリの卵は1%程度血卵が出るようです。血卵を買った消費者からはかなり厳しい怒りの言葉があるようで、血卵を減らすことは信用の向上になるようです。
その社長はどうやったら血卵を少なく出来るかを研究した結果、海草を餌に混ぜることで血卵が半分に減ったそうです。最近ヨード卵といって50円程度高い卵が出回っていますが、これは海草を混ぜた餌を食べさせているに過ぎないようで、原価は数銭程度上がるだけで、なぜ50円も上げるのか不思議だと言っていました。
また、BMWという水を飲ませると、ニワトリの難病が回復したり、健康になるようで、良く飲ませているそうです。人間にとっても健康に良いと言っていましたので、私も一口飲みました。味も素っ気もありませんが少し黄色い色が付いています。
実はこの水は豚の小水から作ったもので、偶然病気が治ったことで、今その社長は全国を講演して回ってその効用を養鶏経営者などに説明しています。鶏舎の匂いも少なくなるようです。また、面白い話で、ニワトリにも“おかま“が存在するようです。
養鶏に必要なのはメスだけですが、時々メスに間違えられたオスが入り込むと受精してしまい、売り物にならないた卵が出来るそうで、これにもかなり気を使うようです。
どんな事業にも難しさがあるものだと思いました。
最近は健康食品やエステなどの商売がはやっていますね。中にはチョット怪しげな業者もいるようですが、福岡のやずやさんなどは大成功しました。
表題の“付加価値”ですが、辞書でその意味を次のように定義しています。
“付加価値(ふかかち)とは、ある「もの」が有している価値と、それを生み出す元となった「もの」の価値との差のことである。一般的に、何らかの「もの」を使って新しい「もの」を生み出すと、元々の「もの」より高価値な「もの」となる。このようにして高価値となることについて「価値が付加される」という意味合いで、「付加価値」と呼ばれる。”とあります。
私たちはある物を買うときに、その価格基準を市場価格や主観で決めます。
マンションを買って数年後市場価格が値下がりし、隣の人が半値で買っても何処にも文句が言えません。買ったときの市場価格や主観で買い時と判断したのは本人だからです。
このように物には本来(真)の値段などというものは存在しないことになります。
買う人が判断した価格が値段です。その意味で、アラブの商法は理が通ります。
私たちの事業においても、価格を提示するときにXX社であれば当然という、顧客の信用があれば価格は二の次になる可能性があります。何処よりも良いサービスと品質を“価値”として、リーズナブルな価格を設定することが商売の原点でしょう。
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