2010年7月21日水曜日

選挙 

選挙                           2010.7.13


参議院選挙が終わり、政権与党の民主党が過半数割れとなりました。昨年鳩山政権が発足したときの、過剰な期待が一気にしぼみ、現実路線を志向する菅政権の政策が、自民党政策との違いを明確に出来なかったことが、過半数割れの要因の様に思われます。

このような結果をみて思うのは、我々国民は政権交代すれば、現状打破できるのではないかという、他人任せの安易な選択をしているのではないかということです。政権が変わって半年程度で世の中が大きく変わるわけはない。選挙で選んだ人を信頼し、ある程度の期間は忍耐強く見守ることも大切ではないかと思います。

今の日本は、長引く不況による賃金の低下、失業率の増大、就職率の低下など経済環境が著しく悪化しています。また、構造的(人口構成)社会不況などで年金受給額の低下も将来への不安材料となっています。

戦後60年の経済復興の成功体験を、再び政治に期待すべきではないのではないかと思います。古来より国家の盛衰にはそれなりの理由がありますが、現在の日本が既に老齢期に差し掛かっており、老齢期には其の体力に応じた対処があるように思います。

1. 大きくなった議会、公務員を大幅に縮小する

2. 日本文化を再認識し、国民の自信を取り戻す

3. 教育を重視し、人間的、知性的、技術的に高い人材を育成する。

4. 食と医療に関する産業を育成する(生きる為の必要産業)

5. 「足るを知る」飽食や贅沢を慎む

この様なことをいうと、右翼的に思われるかもしれませんが、戦後失われたが、日本人が持っていた素晴らしい国民性を、この機会に是非取り戻したいものだと思います。

 私は、昨年2月から「地域活性研究会」という会を個人的に創立し、10名程度で毎月討議しています。

第一次産業の衰退、田畑の荒廃、シャター街と化した地方都市。老人ばかりとなった田舎の老老介護、子供を生みたくても生めない現状など、地方の崩壊が進んでいます。また、都市圏でも大型団地の老化世帯で孤独死などが報道されます。

このような現状に対して、何か出来ないかと思い、オフタイムに異業種の方々と討議している研究会です。テーマは、「三世代暮らせる町づくり」です。

 その研究会で、最近農業の方数人と話す機会がありました。30代で非常に元気です。年収は250万だけど、付加価値の高い野菜作りで生き生きとしています。もう一人の農民は、4人のアルバイトを雇い農業だけで生計を立てています。彼の目標は、「農家は食うだけでは駄目だ、文化を通して生きがいを感じるような農業にしたい」と意気軒昂です。

日本の農業や若者は既に変化し始めています。大変元気付けられます。

ケネディ大統領が、就任演説で「国があなたのために何をしてくれるかではなく、あなたが国のために何ができるかを考えてほしい」と訴えたことは有名です。

私たちも、政治家や自治体、会社や家族が何をしてくれるかではなく、私たちは何が出来るかをもっと考える必要がありそうです。

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