2010年7月20日火曜日

初心に帰って―2

初心に帰って―2                     2008.7.4


ゴーイングコンサーン(going concern)という言葉がありますが、企業は破綻することなく、事業を継続し続けることが最も大切なことだと言っています。

企業が存続し続けるには、「社会にとって有用な企業であり」、「顧客からの信頼があり」「企業を支える社員の協力」がなければなりません。

当社は、残念なことに2期前の大幅な赤字決算の影響を、現在も引き継いでおり厳しい状況です。社員の皆さんに、不十分な待遇に耐えていただいており申し訳ない気持ちでいっぱいです。

まずは、この苦境を早期に乗り越え、皆さんに安心して働ける場所にしたいと思っています。

私たちの仕事は、ITを通じて顧客企業の経営改善や合理化などで、企業の発展のお手伝いをする仕事で、社会に役立つ大切な仕事だと思います。

ところが、最近ではあまり学生の人気がありません。

当業界の多くが派遣型で、どちらかといえば決められたとおりにプログラムを組めばよいような、労働集約型産業との認識になっているからではないでしょうか。

当社は、創業以来一括請負型のビジネスを行ってきました。業務知識や、IT技術を蓄積し、品質・価格で他社との差別化が明確な企業を目指しました。

当社の経営理念「次代の要求するマーケットを創造し、人と技術で社会に貢献する」とは、顧客が想像する以上の良い提案・技術を提供し、お役に立てるパートナーであり続けたいとの思いです。

言われたことをやるのは、当たり前。言われないことでも顧客のお役立つことを率先して提案することが大事だと思います。

技術者はとかく「技術者バカ」になりやすいものです。素晴らしい技術と自画自賛していても、仕方がありません。顧客から喜ばれてはじめて、その技術が役立ったことになります。懸命に働くことで、技術と共に人間的に成長することが肝要ではないかと思います。

当社の企業理念に「企業の発展と共に社員の夢と幸福を追求する」があります。

顧客満足と社員満足は両立すべき課題と捕らえています。

社員の皆さんの幸福を実現できるような経営をしたいと考えています。

企業経営においては、「利益」の確保と共に「人材育成」を行い、事業の革新や改善を不断に行わなければなりません。また、将来へのリスクヘッジや投資ができるように「内部留保」も必要です。

企業が永続的に発展して行く為に事業方針を明確にし、確実に実行していかなければなりません。企業が安定的に成長することが、社員の「夢と幸福」を実現できるものだと思います。

 私は創業当時、親戚縁者に対し「当社は一切の閨閥を排除するので、社員としては受け入れません」と宣言しました。それは多くの名経営者から学んだことでもあります。

また、経営内容をガラス張りにするなど、公明正大に事業を行っていくことが企業の健全な発展に繋がるものだと、信じています。              つづく

0 件のコメント:

コメントを投稿