2010年7月20日火曜日

屋久島

屋久島                    2006.7.10


結婚30周年と家内の誕生日をまとめてお祝いしようと、これまでしたことのないイベントを、6月下旬で梅雨真っ盛りの最悪の時期に、屋久島へ旅行しました。

 福岡を出る時は当然のように雨に打たれ、鹿児島空港でも雨と予想通りの展開でしたが、屋久島に着いたとたん快晴で幸先の良い初日となりました。

 なぜ屋久島かといいますと、福岡県中小企業家同友会のメンバーの専務さんが大変な屋久島フアンで毎年必ず行かれており、何度か島の素晴らしさを語っておられた為、それでは一度行ってみようと思っていたからです。

 専務さんにどう島を回ったらいいか訪ねたところ、懇切丁寧に観光の日程に合わせて、見所や宿泊場所、レンタカーは何処がいいなどきめ細かく教えていただきました。

屋久島は、月に35日雨が降ると言われるくらい、雨の多いところですが3日間とも快晴で、梅雨の時期を考えるとまさに奇跡のような好天に恵まれました。

これも一重に日頃の行いの良さの賜物でしょうか?・・・

 屋久島はご存知のように島の20%が世界自然遺産に登録されており、標高1000Mから18000Mの山々には、野生の鹿や猿なども生息しています。

樹齢7200年といわれる縄文杉や屋久杉などの巨大杉が林立し、鬱蒼とした杉木立の懐は一面コケで覆われており、数千年に及ぶ自然の営みの中で、脈々と息づき死生を繰り返しながら現在にその姿を現してくれています。

屋久島の森の中は、木や枝や葉がおい繁り夏でもひんやりとするほど暗く湿気に満ちています。台風や自然枯死、人間による伐採などにより所々に明るい空間(ギャップ)ができると、そのギャップ内に太陽光線が良く届くようになり、森の地面(株床)や倒木、切り株の上に種子が発芽します。やがて種子は成長してこのギャップは塞がれ再び元の枝や葉が覆い繁った暗い森に戻る。このような世代交代をギャップ更新というそうです。

杉の木は真っ直ぐに天空に向かって伸びてゆきますが、中には大きく曲がったり、割れたりしている杉もあります。これは杉に寄生する鬘や樹木の為で、養分を貰って生きてきた杉を最後に枯れさせてしまいます。森の中で壮絶な戦いが、何百年もかけて行われてきたことを思うと、静寂で心地よい森が、全く違った世界にも見えてきます。

森が生き続ける為にはギャップ更新が必要なように、人においては新陳代謝が欠かせませんし、企業が存続し続けるには、環境に対応すべき様々な改革が必要です。

屋久島は森以外にも、満天の星空や紺碧の海は素晴らしく大変良い休養になりました。

さて、いよいよ来月から当社の新年度が始まります。

企業の発展のため、皆さんの知恵と工夫を生かして改革を推進していきたいと思います。

社員一丸となって頑張ってまいりましょう。

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