ま、いいか。 2009.3.9
先進国の中では、韓国と日本の自殺率が世界で最も高いそうです。10万人当たりの自殺者数は、韓国が24.8、日本が24となっており、ベルギーが21.3、フィンランドが20.35と続く。米国は11.1。
日本では1998年から、全国の自殺者は過去10年間連続して3万人台が続いているという。昨年の自殺者数は33,093人で、前年より2.9%増加しているとか。
原因・動機を特定できたもののうち、いちばん多いのが例年通りの「健康問題」(14,684人)。なかでも一番多いのが「うつ病」(6,060人)だそうです。
うつ病はこころの風邪ともいわれ、誰にでも罹りうる病気です。特に真面目で几帳面な性格の人ほど罹り易く、最近はリストラや介護、子育てなど日々の生活のストレスから発症することが多いように思われます。
たまたま本屋に立ち寄ったら、浅田次郎著の「ま、いいか。」を見つけなんとなく買った。浅田次郎は1951年生まれで私とほぼ同年輩で、これまでに何冊か本を読んだが、洒脱なユーモアでほっとするようなエッセイや小説が多い。
40歳で文壇デビューという、遅咲きの味のある作家です。
帯に「なかなか夢が実現できずに、とうとう笑顔が地顔になってしまった。しかしどのような経緯があれ、幸せを求めるうえにも苦悩から免れるためにも、笑顔は不可欠な要件である。楽しければ笑い、苦しければもっと笑い、どちらでもなければ自然に笑っていればいい。日がな笑い続けて、しかも大地に鉄のごとき根が生えていれば、なおさらいい。」とあった。
過去には、苛烈な戦争や暗い世相を何度も経験した。地球上には未だに目を背けたくなるような貧困や非人道的な国が多く見られる。それに比べれば今回の日本の経済不況などたいしたことではないように思えます。
体が健康であることと同時に、心の健康が全ての活動のマグマだと思います。
とかく私たちは、目標設定し一生懸命頑張ろうとします。何のために?と問われれば
「良い評価をしてもらいたい」。とか「人から良く見られたい」というが、では何のために「人から良く見られたい?」の問いには???となり易い。
私たちの活動は「幸せになる」為にあります。勿論「私」の為「家族」の為。しかしながらその器である、「会社」や「自治体」や「国」や「地球」が安泰で平和でよい環境でなければ、結果として「私」も幸せにはなれません。全てが繋がっています。良い会社、良い国づくり、良い地球を考えることは自分を含め子々孫々へ幸福を伝承することになります。
自殺者が多い国家は、何かが間違っています。経済大国といわれながら、世界第二位の自殺率は国家として恥ずべき状況です。良い政治家を選らび、政治を変えなければなりませんが、それまでは兎にも角にも笑顔で「ま、いいか。」
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