気配り 2005.8.13
元NHKアナウンサーとして活躍していた鈴木健司さんが「気配りのすすめ」という本を出していましたが、「気配り」は、私たちの生活を豊かに円滑にするための潤滑油と思います。
朝の挨拶にしても、明るく元気よく「おはよう」といえば、さわやかな感じを多くの人に与え、何となく気持ちが晴れる。逆にもぞもぞと言ったり、無言であれば沈んだ雰囲気になる。家庭においても朝から子供に「早く起きて」としかるより、スキンシップや冗談などを言いながら子供と接するほうが、子供の情緒には良いに違いない。
言葉や歌だけで人をいい気分にさせたり、笑わせたりする事ができる漫才師や歌手などはひとつの芸であり、それなりの準備や練習を積んでいると思われます。
「はじめに言葉ありき」は聖書のヨハネ伝、第一章、第一節にある言葉だが、言葉は(ロゴス)=理であるといっています。すなわち真理を言葉という道具を使って広めていきましょうということだと理解しています。
言葉を発するのに、原価はかかりませんし重労働でもありません。言葉ひとつで人を傷つけることもあれば、幸せな気分にさせれことも出来ます。言葉を大切に効果的に活用することで、仕事だって上手く行くことがあります。
私たちの仕事は、基本的に言葉だけで商売していると思います。もし言葉を使わないでこの商売ができるとしたら、画期的なビジネスモデルになります。
お客様との仕様確認、クレーム、開発メンバーとの打ち合わせや指導など様々なコミュニケーションが錯綜し仕事を進めていきます。勘違いや報告漏れなど日常茶飯事に発生します。コミュニケーションを十分にとり齟齬がないように、マネージメントするのがマネージャのミッションでもあります。が、どうしても上手く行かない場面が出現してきます。その時に取るべき「気配り」とは何でしょうか?
これまで誠心誠意を尽くし頑張ってきたということが前提にはなりますが、人間には「ミスはつき物」という開き直りではないでしょうか?例え上手く行かなくても、世の中そんなに変わるものじゃありません。人を責めてもミスは戻りません。
大事なことはまず過ちを過ちと認めることであり、同様の「間違い」を二度と起こさないようにすることです。「失敗」がなぜ起こったかどのようにすれば「失敗」せずにすんだかという「知恵」を「財産」にすれば、失敗は失敗ではなくなります。
結果だけで評価し人を叱ったり指導するのではなく、プロセスに注視し「段取り」「考え方」「指導の仕方」をリーダやマネージャに対しコーチングすること必要だと思います。
マネージメントの「M」はMonitor ではなく Man(人)Materials(物)、Money(金)とMotivation(動機付け)だと思います。これらをコントロールすることがマネージメントだと思います。
特にMotivationは日頃にちょっとした「気配り」でいくらでも高揚できます。
気配りをもった言葉使いが、成功を導くものだと思います。
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