公私混同 2005.8.9
日本の浴場の95%以上は混浴です。
えーと驚かれると思いますが、家庭のお風呂はほぼ100%混浴ですので、それを含めれば納得です。
混浴の温泉は関東以北に多いですね。混浴とはいってもそれを売り物にしているところはほとんどありません。たまたまその温泉が混浴であったという場合が多いです。
なぜ混浴を売り物にしないのか?そんなことをすれば恐らく全国のすけべ×××が集まり、えらいことになるかもしれませんし、純情な方は来ません。
混浴はご存知のとおり、男女が同じ浴槽に入るわけですが、なぜか入り口が違います。
男のれん、女のれんがそれぞれありそこから入ります。中で一緒なのになぜとお思いでしょうが、これがとても大事なことです。すなわち貴方は男ですぞ、貴方は女ですぞと
入り口で念を押されているわけです。男としての分別、女としての恥じらいを確認させておるわけです。
公私混同がいけないように巷で言われておりますが、そもそも公私混同とは何でしょうか。公(オオヤケ)とは?国語辞典には「個人ではなく、組織あるいは広く世間一般の人にかかわっていること。」とありますから、例えば父ちゃん母ちゃんの八百屋さんや魚屋さんの経営で、もうけたお金を使って家族で食事しようが、海外旅行しようが構いません。(ただし、税法上の問題はきちんとしなければなりませんが)いわゆる家族風呂経営ですから、もともと公私混同などといった概念は出てきません。
ところが一般企業で社員を抱えている社長さんが、会社のお金を家族旅行なんかに会社の経費として使えば公私混同で批判されます。(税法上は所得としてみなされ追徴されます)当たり前のことですが、個人で始めた企業がだんだん大きくなり、既に企業が公器として広く世間一般の人々にかかわっている組織にもかかわらず、相変わらず個人商店としての意識しかない創業者や、社長になったとたんに何でも自由に出来ると勘違いした社長さんが、公私混同してしまうのです。お金には「公」も「私」も色分けされているわけではありませんから、お金を使うときに「これは公、これは私」と確認しなければなりません。混浴に入るときに、俺は男なのだから「男のれん」をくぐるのだという、いわば誘惑にまけない強い覚悟が必要なのと同じですぞー。
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