2010年12月2日木曜日

時の移ろい                                      

このところ、尖閣諸島や北方四島に関する領有権の問題で、日本の外交手腕が問われている。沖縄普天間基地問題で、アメリカにソッポを向かれている民主党政権の弱点を付いてきた格好だ。戦後60年間平和ボケしてきた国民が、冷や水を浴びせられて、少し我に返りつつある。

 これまで、中国はかつて鄧小平の掲げた、「発展こそが絶対な道理」と唱えて資本主義市場経済への全面転向を呼び掛けた。「能ある鷹は、爪を隠せ」の方針で、ひたすら米国・日本とも友好関係を装い、ODAなどの経済支援をタップリ享受し、お陰でまもなく日本を抜いて、世界第二位の経済大国になるという。

 一方中国の共産党一党独裁は、国内的にはチベット等でも人権問題が続いており、厳しい言論統制が敷かれている。ツイッターも使えるが、全て当局の監視下にあり、何らかの行動を起こす危険性があれば、すぐに拘束される。

 また、東シナ海からインド洋まで海上権益を広げており、インドネシアなどとも紛争が絶えない。中国は、際限ない覇権政策を採ろうとしているように見える。

 さらに北朝鮮との軍事同盟や、軍事国家ミャンマーへの後方支援で、欧米との対立を深めている。一党独裁国家連合と民主主義国家との冷戦が、ついに始まったように思える。戦争は二度としたくはないが、尖閣諸島や沖縄が狙われているいま、アメリカ頼みだけではなく、真の独立国家として発言し実行し覚悟しなければ、国民の権益や幸福は守れない。





 話が重くなったので、話題を変えて穏やかな話を・・・

私が良く拝見する「気がつけば82歳」というブログがある。

私の両親と同年配の女性が、日々の生活や昔の思い出を淡々と記録し、同時に自作の絵画や写真を挿入している。

『この歳になって今想うこと、薄れゆく過去の情景など思いつくままに書いておきたくなりました』

というのが、ブログを書く理由だ。

生きてきたことの意味を誰かに伝えたい、と思う気持ちは良く理解できる。

両親や祖父母がどのような時代に、どのように生きてきたのかを、子供たちは知りたい。

核家族化が進み、両親や祖父母との会話の時間が非常に少なくなっている現代では、

このブログは、おじいちゃん、おばあちゃんとの縁側での昔話の趣がある。

皆さんにも是非、素敵なエッセイと絵画を楽しんでいただきたいと思います。アドレスは下記。

http://thoughts.asablo.jp/blog/